臨床の最前線から、グローバルなメンタルヘルス支援へ

Global Resilience 代表の池田俊一郎が、精神科医として、そして一人の海外生活経験者として、この事業を設立するに至った背景をご紹介します。

1. 精神救急・急性期医療での原体験 

自治医科大学卒業後、大阪府立急性期総合医療センターや大阪府立精神医療センターにて、精神科救急や急性期医療の最前線に身を置きました。そこで目にしたのは、環境の激変や過度なプレッシャーによって、ある日突然、心が折れてしまう多くの人々の姿でした。

「もっと早い段階で、専門的な介入ができていれば……」

この時の想いが、現在の「予防医学」を重視するスタイルの原点となっています。

2. 専門性の深化と学術研究 

その後、大阪大学大学院や関西医科大学にて、臨床神経生理学や認知行動生理学の研究に従事しました。客観的なエビデンスに基づいた診断と、人間の行動変容を科学的に捉える視点を養い、精神科専門医・指導医としての専門性を高めてまいりました。

3. スイス留学で直面した「異文化適応」の壁 

2017年、スイス・ベルン大学精神科病院への留学(Research Fellow)という大きな転機が訪れます。

専門家として「ストレス」を理解していたはずの私自身も、言葉の壁、文化の違い、そして日本とは異なる社会システムの中で、深い孤独と適応の難しさを実体験しました。

この時、海外で戦う日本人が必要としているのは、単なる「医療」だけでなく、文化の差異を理解し、しなやかに立ち直るための「レジリエンス(回復力)」のサポートであると確信したのです。

スイスのマッターホルンの景色(本当にこのままでした)

4. Global Resilience の設立 

帰国後、これまでの「臨床経験」「研究成果」、そして「自らの海外経験」を融合させ、海外赴任者とその組織を支えるための専門プラットフォームを構築しました。

海外赴任を「犠牲」や「リスク」の経験に終わらせず、個人と企業の双方にとって「一生の資産」に変えていくこと。それが、私たちの使命です。